子どもの記憶と仏教の教え
去年、日光・中禅寺湖側の男体山に登ったとき、久しぶりに「いろは坂」を通過しました。
小学校の修学旅行以来です。
当時は車酔いする子どもで、あのカーブの多い坂道をどうにか寝て通過することで精一杯。
景色を楽しむ余裕などまったくありませんでした。
年げつが経ち大人になり、自分の運転でいろは坂を走ると、酔うこともなく、
紅葉が始まったばかりの山々の景色がとても美しく、多くの観光客が訪れる理由に納得です。
ふと気づいたのは、カーブに掲げられている「い・ろ・は・に・ほ・へ・と…」の文字。
あれ? 全部言えない(笑)
そう思って調べてみると、私の記憶には「いろはにほへと ちりぬるを」までしか残っておらず、
小学校の頃に教わった“いろは歌”の残りは、すっかり抜け落ちていました。
帰宅後気になったので少し検索してみました。
そして改めて調べて驚いたのが、「いろはにほへと」は単なる五十音ではなく、
仏教の無常観(この世のすべては移ろいゆくもの)を表した歌 だったということです。
🪶いろは歌 全文
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせすこの『いろは歌』には仏教の教えが詰まってました🪷ここ数年私は歴史や宗教の話を聞くのが楽しかったので嬉しい発見でした。
🪷いろは歌の意味(現代語訳)
花は咲いても、いずれ散ってしまう。
この世に生きる誰もが、永遠ではない。
今日も人生という深い山を越えていく。
浅はかな夢や迷いに溺れずに、まっすぐ生きなさい。
(※引用元:日本国語大辞典/法華経関連資料)
──まさに仏教の「無常」「悟り」「煩悩からの解放」という教えを、
たった47文字で表した詩なのです。すっごく深い意味が込められていました!
子どもの頃は「あいうえお」のように意味のない並びだと思っていましたが、
実は人生の本質を語る深い言葉だった。
知らぬ間に、幼い頃から仏教の精神に触れていたんですね。
何歳になっても学びは尽きません。
昔学んだことを振り返ると、見え方も受け止め方もまったく変わっている。
そう感じる瞬間でした。
昔は嫌いだった「勉強」も、大人になると面白く感じるものですね。

⛰️男体山に登ったときの話は、また別の機会に。
最後までお読みいただきありがとうございました🌼







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